血圧が下がると言われる方法を試す(1)鼻からの深呼吸

By | 2015年6月1日
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「測定前に白衣高血圧症だと伝えておくこと、妊婦の場合は妊娠中毒症と疑われてしまうことも」で紹介した、内科医の方のアドバイスでどのくらい下がるか試してみました。

コツを伝授しましょう。

測定の時、ゆっくり深呼吸を繰り返して下さい。鼻からゆっくりと大きく吸い、数秒間息を止め、それから口から細く長く息を吐いていきます。

これで30以上はさがります。脈拍も下がります。どんなに怖いと思っていてもいやでも下がります。

深呼吸=腹式呼吸をしろということですが、腹式呼吸をすると自律神経が刺激され、副交感神経が優位になってリラックスするということでしょう。自律神経は自分ではコントロール出来ないので、腹式呼吸することでリラックス状態にあると自律神経に錯覚させるわけです。

腹式呼吸は副交感神経の働きを高める

一方、腹式呼吸は鼻で息を吸いながらお腹をふくらませ、吐く息でお腹をへこませます。腹圧をかけるため、胸式より呼吸のリズムが自然とゆっくりとなります。

腹式呼吸をすると、肺の下にある横隔膜が上下運動します。この横隔膜に自律神経が密集しているため、吐く息を意識的にゆっくりとすればするほど、自律神経を刺激し、副交感神経が優位になり、リラックしていきます。例えば、睡眠中は意識しませんが、お腹を自然に上下させるような腹式呼吸のため、ゆったりとしたリズムの呼吸になっています。

腹式呼吸をさらに深めた「丹田呼吸法」というものもあるそうで、上記サイトで紹介されています。

呼吸法だけで30以上下がればうれしいのですが、私の場合、自宅で少し高いときにこれを試すと、上は15程度下がりますが、下はほとんど変わりませんでした。

(私の自宅での実例)
143/81mmHg ⇒ 128/78mmHg

健康診断のときは、白衣高血圧症なので全く意味がありません。むしろ「この呼吸法をしなくちゃ」と意識しすぎて、逆に高くなるような気がします。そもそも、呼吸法くらいで血圧が下がるなら、それは白衣高血圧症ではないのです。

この内科医の方は、精神科の成績はよろしくなかったのでは、と思ってしまいます。